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この仕事をしていて良かった - 患者様との感動エピソード -

ドクター



矯正歯科医の仕事をするようになってもう15年以上になりますが、その中でも最高の言葉をプレゼントしてもらった出来事があります。

その女の子が初診で来院したのは、6歳の頃でした。
相談に来ているのに、ユニットに座ることもせず、とてもおてんばな女の子で、本当に矯正治療を進めることが出来るのだろうか、協力してくれるのだろうか・・・と不安でいっぱいの中、それでも熱心でまじめなお母様と一緒に3人4脚で治療がスタートしました。

治療に来ると、とても楽しそうにしているけれど、「口を開けてね〜」という歯科衛生士さんたちの声は一切無視。ユニットを倒しても、起き上がったまま。。。いつも歯科衛生士さんたちも僕も悪戦苦闘していました。

会話はしっかりできるし、毎回の治療はまじめに来院してくれるけれど、口の中を見せてくれるまでが大変で、あの手この手を使って、どうしたら口を開けてくれるかを考え、今どきの女の子はみんなこうなのか〜と頭を抱えていました。
治療に来ていたのではなく、きっと遊びに来ていたのでしょうね。でも、対応に悩んだ分、コミュニケーションをしっかりとることを目標に、治療はともかく、仲良くなることとその女の子を理解してあげることに重点を置き、会話をたくさんし信頼関係を築くことは出来ました。

治療のときはいつもこんな感じで、歯磨き指導もろくに出来ない状況だったにもかかわらず、小児矯正用の装置だけは、お母様の教育、指導もあって、しっかりと使っていて、生え変わりをしっかりと管理することが出来ました。
今、思い返しても、お母様のサポートがなければ、この治療は絶対にうまくはいかなかったと思っています。

そんな女の子も小学校高学年くらいから、恥かしがり屋の女の子に変化し、治療の時もおとなしく治療を受けてくれるようになりました。一期治療でのお母様と女の子の頑張りが二期治療では非抜歯で治療をすることが出来るほど、口腔内の状況はいい状態でした。そして、驚くほどスムーズに二期治療に進むことができ、順調に治療は終了しました。

そして、装置が外れる当日。

どもの治療から行なっていたので約7年間の出来事が思い出され、小さかった女の子がこんなに大きく立派になって、僕のほうが感動で涙が出そうになりました。
歯並びがキレイになったことはもちろんのこと、成長を共に歩んでこれたことが、矯正歯科医として働いていて良かったなぁと思う瞬間でした。

そして、その女の子から
『一緒に写真を撮ってください。』
と思いがけない一言をもらい、

その上、
お母様からこっそりと
『この子、先生のように矯正歯科医になりたいって言ってるんです。』
と教えてもらいました。

私は、人生で初めて、自分みたいになりたいと言われ、女の子の前では、平常心を保っている振りをしましたが、心の中では号泣でした。

自分を目標にしてくれるような仕事に就く事ができ、本当に僕は幸せ者だと思っています。
その女の子に恥じないように、もっともっといい矯正ドクターになろうと決心した一日でした。



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